頑張れ!ニッポンのダンボール
中国など安い海外製品に押されているニッポンのダンボールですが、今後は日本製のものは売れないという流れになっていくのでしょうか。それについて、答えはノーだと思います。なぜなら、日本の工業製品というのは根本的な精神が異なり、いつまでも進化し続けるという高い付加価値を持っているからです。
もともと、日本はこの分野で世界一と言っても良いほどの技術力、競争力を誇っていました。1980年代は台湾や韓国などから大勢の技術視察団が来日をしており、彼らが学んでいった技術がそれぞれの国で現在に至る流れを作ったのは言うまでもありません。今では、そうした「教え子」たちに突き上げられているのですから、皮肉なものです。
日本には、古くからものづくりの文化があります。その歴史はなんと縄文時代にまでさかのぼるそうで、その当時に作られていた道具類を見ていると、時代を追うごとにどんどん工夫を重ねて進化している様子が見て取れるそうです。
近代の工業製品においても、日本製といえば高性能で壊れにくく、それでいて細かい部分にまで使い勝手を追求しているというイメージが確立しています。
ダンボールという、比較的簡単に参入できる業種においても、やはり日本製に一日の長があります。これからも高い付加価値を持った製品を作り続けていけば、取って代わることができない分野というのは必ずあるはずです。
ダンボールを巡る国内問題 生産コスト
2011年、日本は40年にわたって守り続けてきた「GDP世界2位」という位置を中国に譲りました。日本の10倍以上の人口を抱える中国ですから、ちょっと経済成長したら日本を抜くことは明白で、そのままいけば1位のアメリカを数字面で抜くことはそれほど難しくないでしょう。
GDPを追い抜かれた理由としては、中国国内の工業が発展したことが大きく関係しています。もちろん中国だけではなく、韓国や台湾、ベトナムなどのアジア諸国はどんどん工業を発展させており、これまで日本が独壇場にしてきたような分野で成長を続けています。
そんな流れの中、当然ながらダンボールも日本製のものが安い外国製に押されているという状況にあります。かつて日本というのは生産量世界一を誇っていたのですが、今ではその座を外国に明け渡しています。
その理由は、なんといっても価格差。日本製のものは品質が良いという印象はあるものの、やはり安い製品はかないません。
日本国内で生産をすると、どうしても人件費なども高いので生産コストが高くなってしまいます。ニッポンのダンボール業界が抱えている構造的な問題なので、すぐに改善するというのは難しいでしょう。いえ、解決は無理だと思います。
やはり、日本製品というのは価格が高くても欲しいという付加価値をつけていくのが王道だということなのでしょう。
ダンボールを巡る国内問題 リサイクル
地球環境問題が深刻化している中、二酸化炭素を吸収するという大切な役割を担っている森林が伐採されているという問題は、その国だけでなく地球規模の問題です。空気には境目がないので、例えばブラジルで熱帯雨林を伐採している問題というのは、地球全体に影響を及ぼします。
物流や産業の分野では欠かすことができないダンボールも、紙という素材を使っている以上、環境問題とは無縁ではいられません。限られた資源の有効活用や二酸化炭素の排出量削減ということに貢献できるようでなければいけません。
そこで、現在積極的に推進されているのがリサイクルです。業界ではリサイクルの推進を図るための業界団体も設立しており、特定の一社だけが頑張るということではなく、業界全体で構造的にリサイクルを進めようという動きがあります。
紙というのは元からリサイクルが進んでいて、古新聞や古雑誌を回収する業者というのは子供の頃から近所を走り回っていたのを記憶しています。こうした業者はダンボールも集めていて、それらをしっかりとリサイクルのラインに乗せています。
東京の秋葉原や大阪の日本橋といった電気街などの周辺ではリアカーに大量の「戦利品」を満載したオッチャンを見かけることがありますが、これもしっかりとリサイクル業者に持ち込まれて再生されています。
ダンボールを巡る国内問題 ホームレス
ニッポン国内で「ダンボール」を巡る国内問題として、最も多くの方が気になっているのがホームレス問題ではないでしょうか。ご自身がホームレスになるとかそういう問題ではなく、繁華街があるような都市部ではほぼ間違いなく棲息している人たちなので、否応なしに目についてしまうということです。
お世辞にも清潔そうな身なりとは言えませんし、場所によっては悪臭が漂っているということもあります。だからと言って正面から迷惑だと言うのもはばかられるとあっては、多くの人が気になりつつも無かったことにするかないというが現状です。
ホームレスが最も多いのは東京…かと思いましたが、実はトップは大阪です。これには色々な説があって、結果として日本全国のホームレスが住みやすい環境を求めて大阪に集まるそうですが、そうした集まった結果というのはものすごい光景になります。
大阪市内の中心部周辺には堂々と「ダンボールハウス」が建築され、そこでは多くの人が生活を営んでいます。日本製の素材は品質が良いのか、冬でも凍死することなくそこで生活ができているようです。
品質の良いダンボール素材を追求したあまり、こうした人々にも役立っているというのは人助けになっているかも知れませんが、それがホームレス問題を長期化させているとすれば、少々皮肉なことです。
ものづくりニッポンの真髄!ユニークなダンボール
日本がものづくり技術で世界的な地位を築いてきたのは、
日本人の国民性によるところが非常に大きいと思います。
日本人が勤勉であることは言うまでもありませんが、
それに加えて工夫や改良がとても得意です。
ダンボールひとつをとっても、今よりもっと便利なものを作ろうとする精神にあふれているので、
その結果として面白い製品がたくさん登場しています。
ここでご紹介するのは、スイカ用の収納箱です。
スイカをはじめとする果物類というのはいわゆるミカン箱で出荷されるのが普通ですが、
ここでのポイントはスイカがとても大きくて重い果物であるという点です。
スイカの重みで底が抜けてしまい、肝心のスイカが割れてしまったという事故が多かったため、
現在スイカが入れられるダンボール箱というのはステープルという金具をたくさん使って
強度を高めています。
しかし、ステープルを使うとコストが掛かるだけでなく、エコの観点でも好ましくありません。
それ以前に、ステープルで梱包をする時に中のスイカに当たってしまって傷をつけてしまう
恐れもありますので、改善が進められてきました。
そうして生まれたのが、スイカ専用の収納箱です。
ステープルを使わなくても強度が保持されるように形状を工夫し、
底抜けがうまく防止されています。
ダンボール生産から、産業空洞化を考える
ものづくりで経済大国を築き上げてきたわが国ニッポンですが、
ここに来て中国をはじめとする新興勢力にそのお株を奪われる可能性が現実味を
帯びてきています。
日本国内のメーカーも人件費の安い海外に工場を移転する動きが進んでおり、
これが日本国内の産業を空洞化させているという指摘があります。
その傾向は数字などにも表れており、
産業の空洞化というのはなかなか歯止めが掛からないようです。
もちろん、ダンボールの生産においても同じことが当てはまり、
日本のメーカーが中国に工場を移転するケースや、
中国現地のメーカーが安い製品を大量に作って日本に攻勢をかけているのも
事実です。
産業が空洞化すると、何がいけないのでしょうか。
まず、国内の工場が減るので雇用が減ります。
特に大手メーカーの工場は郊外や地方にあることが多いので、
地方の重要な雇用が減ってしまう恐れがあります。
次に、海外に工場を移転した際に、
同時に製造技術やノウハウも移転してしまいます。
移転した技術は、やがて先行する日本勢の脅威となります。
ダンボールのように大量に消費されるもので、
なおかつコストが重視されるものは、特に海外生産のメリットが大きいので、
今後も空洞化という流れは一定のレベルで続くものと思われます。
ニッポンのダンボール事情
ものづくりで世界をリードしてきた日本ですが、
中国や韓国などの新興工業国が台頭してきたことによって
その存在が危ぶまれて久しい時代となりました。
ダンボールのように企業のコストと直結する工業製品については
安いものが重宝されることは間違いなく、
中国製のものがシェアを伸ばすことが容易に想像できます。
実際のところはどうなのでしょうか、
ニッポンのダンボール事情を見てみたいと思います。
ダンボールの生産は、段原紙と呼ばれる紙の生産から始まります。
メーカーというのは、この段原紙を使ってダンボールを生産しています。
この段原紙については中国メーカーの進出が著しく、
特に中国の国内でも広東省が段原紙の生産量において突出しており、
世界有数の生産地帯として知られています。
日本国内に目を転ずると、
生産というのは三大グループと呼ばれる会社が大きなシェアを有しています。
その三大グループとは、王子製紙、レンゴー、日本製紙の3社です。
あまりシェアや業界そのものの大きな変動がない世界ではありますが、
最近では競争力強化を目的とした業界の再編が進められています。
ダンボールに品質云々という差はないと思われがちですが、
やはり日本製のものが高品質であることで知られており、
いわば業界の“高級品”として認識されています。
ダンボールという日本語
ダンボールという名前は、中に「段」という字が入っていることからも分かるように、
れっきとした日本語です。
英語ではcorrugated cardboardと言うので、
それを直訳したわけではありません。
つまり、日本で名づけられた日本だけに通用する名称なのです。
語尾についているboardという言葉が、
その場にいた当時の日本人には「ボール」と聞こえたようで、
その後、素材である紙が「ボール紙」と呼ばれるようになりました。
そして、大きな特徴である断面を見ると、
幾重にもボール紙が段々構造に重ねられていることが分かります。
段々に重ねられている紙だから、ダンボールということですね。
ちなみに、この名称についての名付け親は井上貞治郎という人です。
名前だけを聞いてもピンと来ない人が多いかも知れませんが、
現在でも日本の制作メーカーとして有名な「レンゴー」の創業者です。
このエピソードから見ても、
井上氏は日本の業界の発展に大きく貢献した人物であることは言うまでもありません。
ちなみに、今では物流用途であることが当たり前になっていますが、
ダンボールというのは当初イギリス紳士の象徴であったシルクハットの内張りに
使用して汗を吸収する目的で作られたのが発祥だそうです。
小ロット受注が可能に
業者しか買えないんだろうか?と思ってませんか。
ダンボールは大量発注すればするほど単価や安くなりますが、
小ロットでも扱っている専門業者も多くなり、
なかには1個から買えるところもあります。
どうせ買うなら送料も考えたいので、
ある程度まとめて購入した方が良いかと思います。
この「小ロット」というのはニッポンのあらゆる業種でも取り入れられ、
化粧品製造、容器なども個人で発注できるようになっています。
化粧品製造などは特に人気で、薬剤師がいない、
工場がないといった理由で、どんなに良い製品だとしても
個人で「化粧品」と銘打って販売ができないのです。
化粧品ができたとしても容器がなければなりませんので、
そのような専門店でも少しの数でも受けてくれるようになったのです。
ダンボールの場合、楽天やアマゾンから1個単位で買うこともできますが、
専門業者の場合それよりも安く買うことができます。
先ほど化粧品製造についてお話しましたが、
個人で起業される方が増えていること、
インターネットが普及し、個人で商品販売ができるようになったことも
小ロット受注の背景となっていると思います。
それと共に、環境に優しい暮らしをされる方が増えたこともあるでしょう。
ダンボールに欠かせない緩衝材も
緩衝材とはクッションの役割をし、中に入っているものを個々で守り、
隙間を埋められることによって外からの衝撃から守ってくれます。
緩衝材はダンボールとは切っても切れない関係で、
安全に物を運ぶには必要不可欠なものです。
特に、空輸、船便となると長距離運ばれることになりますので、
ないとは思いますが雑に扱われる可能性もあります。
そのような関係ですので、
ダンボールを扱っているニッポンの会社では一緒に探せるよう、
緩衝材やテープなど一緒に扱っています。
輸送用に使うなら、空気が入ったエアパッキンやエアバック、
小さい隙間も埋めてくれるコーンスターチや紙でできた
バラ緩衝材(発砲スチロールに似たコーン菓子のようなもの)、
食器棚シートにも使われているミラーシートなどが使われます。
ケーキやプレゼントボックス個包装用なら
シュレッダーにかけられた紙くずのような紙パッキンなどもあります。
一口に緩衝材と言っても用途に応じて様々なものがありますので、
その中から選んでいただけます。
最近、物を送るにも配送料が抑えられたものもあり人気ですが、
それにも対応できるようになっています。
エアキャップで商品を包み、隙間にもそれを入れれば
郵便局で売られている書類ケースのようなものも利用できるのです。